今回はソニーEマウントレンズの最高級ブランドであるG MASTERシリーズのひとつ、SEL100400GMの各収差についてレビューします。
G MASTERレンズですので各収差の補正もさぞかし素晴らしいことでしょう。
SEL100400GMは2017年7月に発売されたEマウント初の超望遠ズームレンズです。
400mmの超望遠域までカバーしており、シャープな描写だけでなく、決定的瞬間を逃さず捉える高速かつ高精度AF駆動で撮影領域を更に広げる一本ということです。
カメラは2019年発売のα7R IVでテストします。
2017年発売と少し古くもなってきましたが、各収差はどれだけ補正出来ているのでしょうか。
また、その他の性能レビューはSEL100400GMのタグにまとめてありますので、よろしければそちらもどうぞ。
各収差
歪曲収差
各焦点距離の歪曲収差は以下の様な感じです。
100mm
200mm
300mm
400mm
どの焦点距離も糸巻き型に歪曲しているように見えますが、そこまで酷くない印象です。
もちろん補正すると綺麗に補正されます。
軸上色収差
軸上色収差は以下のようになりました。
大きな画像で確認したい方はこちらをご覧ください。
100mm
200mm
300mm
400mm
どの焦点距離でも絞り開放では多少の色付きが見られますが、実写で目立つほどではないかもしれません。
当然ながら数段絞ると改善されます。
倍率色収差
倍率色収差は以下のようになりました。
解像性能編で使った解像チャートの右上の部分を切り出しています。
100mm
200mm
300mm
400mm
どの焦点距離も補正前はそれなりに色付いていますが、倍率色収差は補正で綺麗になりますので大した問題では無いですね。
コマ収差
濡れたコンクリート路面でテストしてみました。
等倍で切り出して左右に並べています。
左が各焦点距離の開放で右が3段絞った状態です。
大きな画像が見たい場合はこちらからどうぞ。
300mmはちょっとよくわからない感じになっていますが、他の焦点距離はそれなりに点が広がって見えますね。
とはいえ等倍で見ない限りそんなに気になりません。
それよりこういう写真はどうしても軸上色収差が目立ちますね。
その他
収差ではないですが、周辺減光と逆光耐性についてもここで検証レビューします。
周辺減光
各焦点距離の周辺減光はこんな感じになりました。
100mm
200mm
300mm
400mm
周辺減光はどの焦点距離もほとんど無い様に見えます。
もちろん補正で綺麗になります。
ゴースト&フレア
暗い所で強い光源を正面からと斜め上から当ててみました。
強引に出していますので、出る時はこんな感じに出る場合があるという程度に思ってください。
要は実写でどうなのかが問題ですが、普通に使っていて特に気になることはありませんでした。
以上、SEL100400GMの各収差レビューでした。
その他の性能レビューはSEL100400GMのタグにまとめてありますので、よろしければそちらもどうぞ。
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