ミノルタ AFズーム 100-300mm F4.5-5.6を分解してカビ掃除する

カメラ

今回はミノルタが1988年に発売した望遠ズームレンズ、AFズーム 100-300mm F4.5-5.6を分解してレンズに生えたカビを掃除することで写りがどのように変わったかをご紹介します。

ちなみにミノルタの100-300mmの望遠ズームは4本発売されていて、今回のレンズのほかに以前に紹介したレンズ名にxi付くものと、アポテレが付いてAFアポテレズームとなったものが2種類あります。

そのほかに焦点距離が75-300㎜の物も何本かあるようです。100㎜スタートのレンズと75㎜スタートのレンズ、どちらも発売年を見るに併売されていたようなので、よくわかりませんが廉価な望遠レンズと高級路線の望遠レンズということでしょうか。

ちなみにアマゾンなどの中古で3,000円台で買えそうな感じです。ちなみに私は某リサイクルショップのジャンク箱で1,000円ほどで購入しました。

分解清掃

MINOLTA AFズーム100-300mm F4.5-5.6のカビ掃除をする動画

ともあれまずは分解清掃していきます。

今回もタイムラプス動画を8Kで視聴できるようにアップロードしてあるので、気になるところを一時停止してもらえば高画質で参考にしてもらうことができると思います。

ただし、動画を参考に分解されて壊れたとしても私は責任は負えませんので、あくまでも自己責任でお願いします。

以前のxiのレンズと違い、今回はとりあえずあらかたカビを除去したうえで組立も概ね問題なくできました。xiレンズと違って電動ズーム用のモーターとかもなく最後まで分解できたのでよかったです。

実はフォーカスのヘリコイドの組立を間違えたのか、フォーカスの距離指標の20mのあたりで無限遠にフォーカスが合うようになっているのは内緒です。実用上問題ないのともう一度分解するのが面倒なのでとりあえずこのままで、いつか気が向いたら直したいと思います。

解像テスト

解像チャート

面倒なので300㎜でF5.6とF8だけですが解像チャートを撮影してテストしてみました。

こうしてみるとAfterの方が数値は落ちてますね。

とはいえ数値の読み取りもうまくいかないことも多くて、はたしてどこまであてにしていいものか分かりません。私の解像チャートの撮影方法に問題があるのでしょうか。よく分かりません。

なんにしても数値だけ見ると分解の弊害があるのかもしれませんが、実際撮影されたものを見比べてもそんなに違いがあるようには見えないです。

遠景テスト

300㎜で中央付近に写した遠くの電柱です。

これを見るとF5.6・F8ともに分解後の方がシャープに写っている気がしますが、いかがでしょうか。

これを見る限りは分解の弊害はなさそうです。

実写テスト

作例

BEFORE

まずは分解前の写りを見てみましょう。

そもそもそんなにサンプルを撮っていないのでアレですが、分解前の写りは、逆光の時なんかは特にカビの影響か白くモヤっとした写りになることが多いように思います。

AFTER

分解後はこんな感じです。

カビ掃除のおかげか前述したモヤっとした写りがなくなったように思います。

まとめ

今回はミノルタ AFズーム 100-300mm F4.5-5.6を分解してカビ掃除してみました。

結果はカビの影響と思われるモヤっとした写りが改善されました。

また解像度の面においては数値的には微妙ですが、目視では違いが判らないくらいでした。

ということでカビ掃除することによって良くなったといえるのではないでしょうか。

ちなみにレンズの使い勝手は悪くない印象でした。

レンズの自重で鏡筒が伸びてしまうのは難点ですが、重量自体はそれほど重くなく何なら軽いくらいです。

実測していないので分かりませんが、410gらしいので現行のFE 70-300mm F4.5-5.6 G OSSの854gの半分以下です。

レンズの写りは古いレンズなりですが、等倍とかで見なければ私はさほど気になりませんでした。

安いし軽いし、結構寄れて大きく写せるのでお手軽な望遠レンズとして買ってみるのも良いかもしれないです。

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