今回は以前にフィルムカメラを修理して試し撮りしたときに、フィルム写真をデジタル化するため、あれこれ検討したので紹介します。
フィルム写真は大事に保管していればよいのですが、保管に気を付けないとカビたり変色したりするみたいなので、バックアップとしてデジタルデータも残しておきたいです。
それに昨今はデータでやり取りするのが当たり前の世の中なので、デジタル化したほうが使い勝手も良いです。
デジタイズとは
デジタイズって言っても色々あるみたいですが、ここでいうデジタイズってのは当然フィルム写真をデジタルデータに変換することです。
フィルムデュプリケーションとも言うみたいです。
ちなみに今回紹介する方法は35㎜フィルムのデジタイズ方法です。
中判フィルムのデジタイズは出来たり出来なかったりしますのでご注意ください。
写真をデジタイズする方法は大きく2パターンあります。
デジタイズ方法その1
一つはスキャナを使用する方法です。
スキャナはフィルム専用のスキャナとフィルムスキャンの出来るフラットベットスキャナの二種類があります。
フィルムのデジタイズにはフィルム専用のスキャナを使用するのが一番お手軽だと思います。
上のような普及品から更に本格的な製品もあったります。
一方でフィルムスキャンの出来るフラットベットスキャナは廃れてきているようで、現行品はエプソンのGT-X980しかないようです。
エプソンにはもう一つGT-X830という下位グレード品もありますが、既に生産終了している感じです。
数年前まではキヤノンからCanoScan 9000F Mark IIというスキャナが販売されていましたが、現在は生産終了しています。
スキャナを使ったデジタイズはスキャナさえ買えばとりあえずはデジタイズできるので、スキャナ自体は少々高価ですが一番お手軽だと思います。
デジタイズ方法その2
もう一つの方法はスキャナの代わりにデジカメを使用する方法です。
カメラを使用する方法にも大まかに二通りあります。
一つはマクロレンズに直接専用のアダプターを装着して撮影する方法です。
この方法にはマクロレンズ、専用のアダプター、フラッシュなどの光源が必要になります。
光源にフラッシュを使用する場合は、ラジオスレーブなどを使用してオフカメラで発光させる必要があります。
ES-1とES-2はニコンのマクロレンズである必要があると思います。
JJCというメーカーでES-2と同等でもっと汎用的で安価なものもあります。
もう一つの方法は、フィルム鑑賞用のライトボックスを使用する方法です。
ライトボックスにフィルムを置いてガラスで押さえて、真俯瞰からマクロレンズで撮影する方法です。
このフジカラーのLEDビュアー プロ4×5という商品は、演色性が高くリバーサルフィルムの鑑賞に適した色温度・明るさになっています。
ネガフィルムをデジタイズするにあたっても演色性は高い方が良いとは思うのですが、このライトボックスは如何せん小さいのでデジタイズには使いにくいかもしれないです。
同じくフジカラーのLEDビュアー ST-A4という商品はサイズはA4ありますが、演色性が少し低くなります。
何よりどちらの商品も価格的に少しハードルが高いですね。
ちなみにトレース台という絵をトレースするためのライトボックスと同等の商品が格安であります。
トレース台は用途的に紙が透ければいいので演色性や色温度などは期待できませんが、とりあえずデジタイズしてみるだけならこれでもいいかもしれないです。
アダプターやライトボックスを使用する場合は、その他の機材が必要になってきます。(マクロレンズ・フラッシュ・真俯瞰に出来る三脚など)
フィルムデジタイズのためだけにそれらの機材を購入するのは気が引けますが、他の事にも使えるので一応無駄にはならないと思います。
また既に持っているなら費用的には安価に済ませられますね。
番外編
実はもう一つデジタイズする方法があります。
基本的にはライトボックスを使用する方法と同じですが、フィルムを固定してスライドさせることができ、更にライトもついてモジュール化された商品があります。
ロモグラフィーから発売しているDigitaLIZA+とDigitaLIZA Maxという商品です。
それぞれロモグラフィーのオンラインショップで購入が可能です。
DigitaLIZA Maxの方はアマゾンでも販売しているようです。
まとめ
今回は様々なデジタイズ方法を紹介させていただきました。
とにかく拘るならPlustek OpticFilm 8300i Aiなど、plustekの製品を購入すると良いと思います。
お手軽にデジタイズするならば、KFS-14DFなどの比較的安価なフィルムスキャナーを購入するのが良いかと思います。
マクロレンズやフラッシュなどの機材を持っているなら、JJCのアダプターが良いと思います。
ちなみに光源が無ければ少し値が張りますがLED光源のセットになった商品もあります。一応演色性も高いようです。
以上、フィルムデジタイズ方法を説明させていただきました。
そして出来るだけお金をかけずにデジタイズしたいと思い、紆余曲折ありましたが最終的に私はDigitaLIZA+を購入しましたので、いずれこちらのレビューもしたいと思います。
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