今回はソニーEマウントレンズの最高級ブランドであるG MASTERシリーズのひとつ、SEL100400GMの解像性能についてレビューします。
G MASTERレンズですので解像性能もさぞかし素晴らしいことでしょう。
SEL100400GMは2017年7月に発売されたEマウント初の超望遠ズームレンズです。
400mmの超望遠域までカバーしており、シャープな描写だけでなく、決定的瞬間を逃さず捉える高速かつ高精度AF駆動で撮影領域を更に広げる一本ということです。
カメラは2019年発売のα7R IVでテストしますが果たして 6000万画素超の高画素に耐えうる解像性能を有しているでしょうか。
また、その他の性能レビューはSEL100400GMのタグにまとめてありますので、よろしければそちらもどうぞ。
チャートで解像テスト
解像チャートはパール光学工業株式会社の「8K解像力テストチャート(スチルカメラ用)」を使用しました。
三脚に固定し、チャート中央にフォーカスを合わせ、各焦点距離・各F値で電子シャッターで撮影しています。
撮影されたRAWファイルをLightroom Classicで設定を変えずそのまま現像しています。
解像性能をグラフ化
解像チャートのそれぞれ中央と50%・75%位置の右上の縦のくさびから数値を解析しています。
解析にはHYResIVというフリーソフトを使用しています。
4800本が最高値となります。
数値をグラフ化した物がこちらです。
4800本がチャートとしての最高値のはずですので4800本以上は限界まで解像していると思ってよいと思います。
中央は全焦点域でかなり解像しているようで、3段から4段絞ると回析の影響か数値が下がり始める感じです。
周辺は3段、4段絞ることでより解像するようになりますが、開放でも十分な解像性能ですので出来るだけ絞り開放でシャッタスピードを稼いだ方がいいかと思います。
5段、6段と絞ると回析の影響が顕著になります。
300mmと400mmの絞り値後半の数値が変な事になっていますが、これまでの流れ的に2000本程度が本当の数値だと思います。
チャートの実写を等倍で見たい方はこちらをご覧ください。
遠景解像テスト
各焦点距離・各F値の中央・中間・隅を等倍に切り出したものをまとめましたのでご覧ください。
画像をクリックすると大きく見ることが出来ます。
いかがでしょうか?
中央はやはり絞り開放からかなり解像していますし、絞ってもあまり変化は感じられません。
中間や隅は中央と比べれば解像感が低く見えなくもないですが、十分に解像していると思います。
また解像チャート同様、絞ることで僅かにシャープになるような気がします。
各遠景テストの実写はこちらから等倍で確認できます。
そんなわけでSEL100400GMの解像度テストでした。
その他の性能レビューはSEL100400GMのタグにまとめてありますので、よろしければそちらもどうぞ。
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